「明治維新150年 ~近代日本に足跡を残した郷土の偉人~」をテーマに開催しております第27回研修部特別講座も今回6回目・最終回を迎えました。

 日時 : 平成31年 3月 16日(土)13:30~15:00

 場所 : 清香館

 テーマ : 「医師、教育者、社会事業家として偉業を遂げた 福田令寿」

 講師 : 福田 稠 氏(福田病院理事長)

 参加者 : 49名

医療、教育、社会福祉など多方面に貢献され、天寿(100歳)を全うされた福田令寿(よしのぶ)翁。類まれな記憶力と明晰な頭脳、そして高潔な人格と公平無私な生き様に深い感銘を覚えました。

講演では、福田家のファミリーヒストリーに始まり、蘭方医者の暮らしぶり、家族構成、熊本洋学校・英学校・医学校のルーツ、古城地域の変遷など、福田令寿翁が過ごしてこられた近代熊本について、様々な角度からパワーポイントを用いて分かり易くお話いただき、明治期からの激動、激変の熊本を思い起こさせる内容でした。

そのような時代の潮流に流されず、立場でものを言うことを嫌い、正しいと思うことに信念をもって挑んでこられた姿勢を、凛としたまなざしの肖像写真から窺い知ることができました。

100歳の時、NHK「人生読本」インタビューで、「何のために生まれてきたか?」の問いに「人間になるために生まれてきた」と答えられたそうで、「置かれた場所で人間はどう生きるかが大切」という、示唆に富んだ言葉だと分かり心に沁みました。

他者の宗教心をも大切にしながら、昔話、自慢話、教訓話は決してされなかったそうで、日々を大切に、律儀で他者を思いやる人間力に敬服しました。