「明治維新150年 ~近代日本に足跡を残した郷土の偉人~」をテーマに開催しております第27回研修部特別講座も今回5回目を迎えました。

 日時 : 平成31年 2月 16日(土)13:30~15:00

 場所 : 清香館

 テーマ : 「蘇峰と蘆花の生き方~兄弟の本当の仲~」

 講師 : 半藤 英明 氏(熊本県立大学学長)

 参加者 : 45名

第27回特別講座「明治維新150年~近代日本に足跡を残した郷土の偉人~」シリーズ第5弾は、蘆花の人生を振り返りながら、「蘇峰と蘆花」兄弟二人の関係はどういうものであったか?本当に仲が悪かったのか?時代に翻弄された兄と弟のミステリアスな心情、兄弟愛に触れた90分でした。

国家主義的傾向を強めていく兄蘇峰の行動は、弟蘆花にとっては耐えられないことで、二人は次第に不仲となり、1903年に蘇峰への「告別の辞」を発表し、絶縁状態に。そして再会したのは、蘆花が1927年心臓発作で倒れ、知らせを受けた蘇峰が、療養先である伊香保温泉へ見舞ったときで、蘆花はその夜、亡くなります。まるで、蘆花の人生ドラマを彷彿とさせるようなお話しに、蘇峰・蘆花兄弟へ思いを馳せたひとときでした。

改めて、兄蘇峰は弟の性格を理解している様子がうかがえましたし、やさしい目で冷静に見つめていたことが分かりました。一方、弟蘆花は兄を敬愛しながらも理解できない苦しみと葛藤を抱きながら、兄の存在の大きさを否定できない、兄弟愛を知ることができました。

さらに、この二人の人生から現代にも通じることとして、「新しいことを恐れてはいけない」、「人格を陶冶する大切さ」など示唆に富んだお話にも感銘を受けました。